シニア男性が、奥様に泣かれたこととは

memory コラム

先日、写真の整理に関して、お客様からお話を伺いました。

自分が終わるときを常に意識して過ごしていらっしゃるそうです。

<年齢:78歳>
<性別:男性>
<71歳までお仕事されていました>

最近は、亡くなったご両親が枕元に立つ、ということも話していらっしゃいました。

 

男性の毎日

朝9時に起き、それから新聞を手にし、1杯のコーヒーを飲みに、喫茶店に行く。

趣味の麻雀は、18年も続けていて、友人と時間を過ごす。

夕方に勝負を終え、自宅に戻り、妻と一緒に夜ご飯を食べる。

それから、好きな本を読みながら、眠くなるのを待つんだ。

こんな毎日を過ごしていらっしゃいます。

「今日も戦いに麻雀喫茶店に行ってくるんだよ」
「麻雀には男ばかりで、女性が来ると、勝負に集中できないんだよ」と勝気におっしゃっていました。

年齢をお聞きするまで、78歳とは微塵も感じさせないくらい、覇気のある方です。

奥様との関係

奥様とは、夜ご飯を一緒にするだけで、他の時間は波風立てない様、極力一緒にいないようにしているそうです。

そんなお客様に、ご提案しました。
「奥様に、手土産とか、ちょこっとでも行動を起こしてみたらいかがでしょうか?」

そしたら、なんと、
時々奥様に、ケーキを買って帰って、「いつもありがとう」と言いながら、渡すそうです。

そんな風には失礼かもしれませんが、見えませんでした。

昔はしなかったそうです。
家のことは顧みることもなかったそうです。

でも今は、あと数年の人生と思うと、やれることはやりたいとおっしゃっていました。

 

お客様が奥様に怒られたこと

そんなお客様が、
実は「自分の写真」は数年前に、ほぼ破棄したんだ、とおっしゃっていました。

それを奥様に知られてしまった時、奥様に泣きながら言われた言葉は

「自分の写真を捨てるなんて、なんてひどい人なの!」

自分のしたことが、相手にとって傷つく事だなんて全く思いもしなかったので、お客様は心に傷を負ったそうです。

 

怒った奥様のお気持ち

私も奥様と同じ経験をしたことがあります。

私が「お母さんの写真を見たいの」
と母に声をかけた時にはすでに、母は自分の写真をほぼ捨ててしまっていたのです。

母のことは大好きですが、
大事な思い出を捨ててしまえる人なんだ・・・と薄情にも思いました。

一緒に母の写真を見たかったのに、もう出来ないんだ・・・と残念に思いました。

だから、奥様のお気持ちに痛いほど共感できます。

ただ、お客様のお気持ちもわかります。
「生前整理として写真を破棄したのであって、多くの写真を残して家族に迷惑を掛けたくなかった」
「自分の写真がなくなることで、悲しまれるとは、思ってもみなかった」

 

写真を捨てることは、正しいのか

私は、写真整理アドバイザーとして、双方のお気持ちをお客様にご説明しました。

写真を振り返ることが出来なくなって、悲しんだ奥様の気持ちも、
捨てることで写真の整理を終えたと、安堵されたお客様の気持ちも、
双方わかります。

ですが、写真整理アドバイザーとして、
写真を捨てることが唯一の整理法というのは違うとお伝えしたいのです。

ご自身の写真の整理は、自分だけのことじゃないということをお伝えしたいのです。

 

写真整理には、「写真の捨て方」もありますし、「写真の残し方」もあります。

データ化をすることも一つです。

写真の整理には、いろいろな選択肢があり、それぞれに意味があります。

ちゃんと方法を知っていれば、お互いのお気持ちに溝を作るようなことはなかったのです。

 

写真整理は、ご夫婦・ご家族で

まずは、終活・生前整理の中でも、写真の整理というものは一人で行うものではありません。

なぜなら、写真は、写真に託された輝かしい時間を共有してもらいたくて待っています。

みなさんで思い出を振り返りながら、自分が生きた証を共有しましょう。

みなさまの写真のお困りごとを解決したいと思っています。
話してよかった、聞いてもらえてよかった、という言葉が、こころBOOKの励みです。